技術者と顧客の快適さを追求リアシャンプー

タカラベルモントは、創業以来様々な製品を開発し、様々な出来事を体験して成長してきました。

このコーナーでは、その中の一つの出来事を取り上げて紹介いたします。 今回紹介するのは「リアシャンプー」。人間工学を追求し、お客様にやさしく、技術者にもやさしい快適なリアポジションを実現したこの製品は2000年に発売を開始しヒット商品となりました。

2000年に発売されたRS<リアシャンプー>

技術者・お客様に快適なシャンプーシステムを

リアシャンプーの開発がスタートしたのは1997年ごろ、ちょうどヘアカラーがブームの頃で、薬剤を洗い流すなどサロンにおけるシャンプー回数・時間が増加していました。

しかし、従来の水平式のシャンプーでは技術者が腰を曲げ、お客様の頭を抱えながらシャンプーしなければならず腰に負担がかかっていました。

また、従来のシャンプーでは、顔をやや水平より下に向けているため、セッティングによってはお客様が美容院卒中症候群と呼ばれる症状を発症した例も報告されていました。

お客様や技術者にとって快適なシャンプーシステムを開発する必要がありました。

こうした中、業界では後方からシャンプーするヨーロッパ式の機器を輸入し導入するサロンも出てきていましたが、ヨーロッパタイプの椅子だとシャンプーの水が背中に入ることがあり、また欧米人との体格差からお客様の負担が大きいなどの問題点もありました。

当社の視点でものづくりを行う必要がありました。

そこで、まずお客様にとっての快適なシャンプー姿勢を見つけるために「わがまま椅子」を作成。快適な背もたれやボウルネックの角度、枕と背もたれの位置関係などを調査し、最適な角度と距離を求めました。一方、技術者がシャンプーする際に最適なボウルの高さや角度を調査しました。

これらの調査の結果、ネック部分の高さが90センチであれば、背の高い技術者にとっても低い技術者にとっても負担なく後方からシャンプーができることがわかりました。

ただ、お客様の場合は、体格によって約20センチの座高差があり、それぞれに対応しなければなりませんでした。そのため数種類の試作機を製作し比較検証を行った結果、背もたれの上部は固定し、座面をスライドさせる新機構SRSSが採用されることになりました。

これらの調査結果や新製品と従来品との比較などについて、「人間工学的手法を用いた理美容院向け新型シャンプーシステムの研究開発」としてまとめ、大学との共同研究として学会に発表、学術誌にも投稿しています。

この新しく生まれたシャンプー機器「RS<リアシャンプー>」は、そのデザインやシャンプー時のスタイルも受け入れられ、ヒット製品となりました。またそれまで奥まった部分にあったシャンプースペースをメインの部分に据えることが可能になるなどサロンの空間デザインも大きく変える製品となりました。

※RS<リアシャンプー>は、現在シンプルな機能の製品から、ヘッドスパに対応した製品、移動が可能な製品などシリーズとしてバリエーションを増やし、サロンニーズに対応しています。

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