現地法人トピックス

アメリカ市場への挑戦

1955年、シアトルで行なわれた国際見本市に理容椅子を出展しました。この時、20数台の椅子を出展したのですが、見本市の後で、創業者はその椅子全てを現地で売りつくすことに成功します。そこで、自信を深めたことで、翌1956年にアメリカに現地法人を設立しました。

当時のアメリカの市場は、コーケン、ペイダーの2大メーカーが押さえており、後発の日本メーカーが食い込むことは至難のわざでした。その頃は「メイド・イン・ジャパン」といえば粗悪品の代名詞だといわれており、社員が訪問しても相手にされないことも多かったといいます。

実際皮革の染め技術などはアメリカより劣っており、座っているお客様が汗をかくと革が色落ちしてシャツが染まったことも。このようなことを責められるなど、製品トラブルも多かったと聞きます。

アメリカ大陸を横断したワゴン車と初期の駐在員
アメリカ大陸を横断したワゴン車と初期の駐在員

それでも、不慣れな英語で必死に謝りながら改善を進め、価格の安さと熱意を武器に、社員は来る日も来る日もサロンを訪問しました。

また、現地法人を通じてアメリカのお客様の要望を吸収し、それに応えた新製品を次々に発表。次第にお客様からの信頼を得て売上を伸ばしていくことができました。

1962年の展示会にて 
1962年の展示会にて

アメリカ市場を押さえていたコーケンとペイダーは、当社がシェアを伸ばす中で、どちらも経営が苦しくなっていきます。 1968年には当社がアメリカでトップシェアを獲得。そして、1969年にまずコーケンを当社が買収します。その翌年には、ペイダーが倒産し、競合メーカーがいなくなり、この時点では理容業界ではシェアがほぼ100%になりました。

残念ながら、近年は、中国などの製品に押されて全体ではトップシェアとはいえなくなっていますが、ハイクラスのサロン向けでは、まだトップのシェアを保っています。

買収時のコーケン 
買収時のコーケン
当時のカタログ 
当時のカタログ

ベトナム市場への挑戦

タカラベルモントは、2013年にベトナム南部ドンナイ省ロンドウック工業団地に歯科用治療椅子を製造する工場を設立し、本格的なベトナムでの事業を開始。ベトナム工場では歯科医院向けのデンタルユニットを生産する。

日本品質の作りこみにより信頼性の高い製品を生み出し、東欧や東南アジアなどの新興国をはじめとする新規市場開拓向け製品を生産する戦略拠点の役割を担っており、将来的には日本国内の生産拠点での生産台数とあわせ、世界トップのシェアをめざしています。

工場竣工式典テープカット 
工場竣工式典テープカット
ベトナム工場の作業の様子 
ベトナム工場の作業の様子

2018年には、当時同国のプロフェッショナル用頭髪化粧品のトップ企業であった NAC(Ngu A Chau Service Production Trading Joint Stock Company)社を傘下に加えました。日本における頭髪化粧品研究で経験を積んだスタッフをCPOに任じ、KANACブランドを始めとする製品群に日本の知見を注入することで、さらにブランド力を強化し、ベトナムのみならずASEAN諸国のナンバーワンブランドとなることを目指します。

当時新たに発売された新ブランドKochieのメインビジュアル 
当時新たに発売された新ブランドKochieのメインビジュアル
当時新たに発売された新ブランドKochieの製品 
当時新たに発売された新ブランドKochieの製品

さらに、同国にて、ASEAN地域における新しい市場調査機能としての目的を持つ理美容院チェーンを展開する法人としてKIREI NETWORK CO. ,LTD.(キレイネットワーク)を2019年1月に設立しました。

このように事業を展開していく中で、ベトナムの方々の雇用創出や産業の発展、そして美しく健康でありたいという願いの実現、さらに日本とベトナムの友好にも貢献し、巨大な可能性を有するASEAN市場での事業拡大を目指しています。

KIREI NETWORK CO. ,LTD.