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鋳物づくり
鋳物づくり

型に砂を充填し鋳型を作ります。機械化された工場では大型部品にも対応しており造型機で型を作ります。
撮影協力:大阪金属株式会社様

型に砂を載せた後、槌で叩いて詰め、上の型をその上にのせてプレスします。
撮影協力:株式会社キクスイ様
鋳型について
理容椅子のシリンダーヘッド部品の上下の型でご説明します。
なお、理容イスの下部 シルバーの部分がシリンダーで、その上についているのがシリンダーヘッドです。
注湯後固まりながら収縮が起こるので、型には押し湯と湯道と呼ばれるものが設けられています。
ここから収縮を起こしている部分へ溶湯(溶けた鉄)が流れることで、型通りの鋳物が形成されます。
この部分は成型後《戻り材》となります。(※溶解を参照)
撮影協力:株式会社キクスイ様

制作する製品に、空洞部分や傾斜をつける必要があるときはその形に合わせて中子と呼ばれるものを予め作成し造型した型にセットします。
撮影協力:大阪金属株式会社様

砂型は溶湯を入れると溶湯の圧力で上型、下型が開き溶湯が砂型より外に漏れてしまうため、ジャケット(枠)と重しをセット。
また不純物が入らないよう、溶湯注ぎ口にはセラミックのストレーナーをセットします。
撮影協力:大阪金属株式会社様

材料は銑鉄、炭素、鉄くず、シリコン、それに製造時に出た戻り材。
これらの割合は製造する部材に合わせて配合されます。
撮影協力:大阪金属株式会社様
最終1500度程度まで熱せられドロドロの状態に。
撮影協力:株式会社キクスイ様

途中、溶湯内の炭素やシリコンの割合を機器でチェックし、成分調整をします。
撮影協力:株式会社キクスイ様
以前はキュポラで溶解
現在は電気炉で溶解される場合がほとんどですが、タカラベルモントでは以前はキュポラで溶解を行っていました。

出湯時には火の粉が舞い幻想的。
撮影協力:大阪金属株式会社様

溶湯内に含まれる不純物(ノロ)をノロ取り粉とよばれるもので絡めて取り除きます。
撮影協力:大阪金属株式会社様

注湯鍋に入れ替えられ、型に注湯。
型に入れられた溶湯は冷却ラインで冷やされます。
撮影協力:大阪金属株式会社様
昔ながらのトリベと呼ばれる酌による注湯。
熱い15kgの溶湯は柄の離れた場所を持つため倍の重さに感じられるそうです。
撮影協力:株式会社キクスイ様

重しや枠は外され、鋳物と型の砂は分離されます。
撮影協力:大阪金属株式会社様

鋳物は小さな鉄粒を当てる機械《サンドブラスター》で砂を落とします。
その砂は回収され、水とベントナイトといわれる細かい粉と一緒に《サンドミル》という機械で混ぜて再生され再び造型機へと運ばれます。
撮影協力:大阪金属株式会社 様

鋳物はバリを取り、仕上げられます。その後検査を経て出荷されます。
撮影協力:大阪金属株式会社 様
取材・画像提供ご協力
大阪金属株式会社様
株式会社キクスイ様