100th ANNIVERSARY タカラベルモント株式会社

株式会社菊地 代表取締役 菊地浩市社長 道内の業界発展を支えて100年企業へ

タカラでの学びと世代を越えて続く親交

「私は大学を出た後に3年半、タカラさんに勤めてお世話になり戻って来ました。タカラさんでは、器具から水物の販売まで、いくつものセクションで幅広く勉強をさせてもらいました。その後の仕事にとって自らの物差しとなるような経験になりましたね」そう語るのは、札幌を拠点として北海道内で美容業界を牽引する大手ディーラー、株式会社菊地の2代目、菊地社長だ。タカラベルモントの千代岡副社長には、結婚の仲人も務めてもらった。「千代岡さんは、見識があり親分肌で何でも相談できる大事な方です。気持ちは今でもずっと上司という感じですね。何かあったときにはいろいろと相談させてもらい、非常に感謝しています。また、取締役の野口(現タカラスペースデザイン社長)とは同期で、特に仲良くさせてもらっていました。奥さんも同期なので、家族ぐるみで交流もしていましたね」タカラベルモント時代には、菊地社長はタカラの寮に入っており、吉川秀隆社長といっしょに遊びにいくなどの交流もあった。

また、菊地社長の次男も、大学卒業後にタカラベルモントでの仕事を経験した。「私自身、タカラさんでの経験が活きたという実感があったので、千代岡さんにお願いして親子2代で面倒を見てもらうことにしました。次男はタカラさんから戻って来て、おかげさまで勉強の甲斐もあってバランスよく仕事ができていると思います。次男は4代目の朋秀さんと同じタイミングでタカラさんに入社したので、今でも仲良くさせてもらっていますね」

美容ディーラー勤続の後に独立した先代

昭和42年に創業して、50周年を迎えた菊地は、菊地社長の父である先代の菊地吉幸氏が40歳を過ぎたときに創業した。「北海道の理美容ディーラーである若松に20年ほど勤続していた父が、独立創業したのが菊地の始まりです。私が小学校1年生のときでしたね。父はもともと北見市の出身で、20歳前後のときには木材関係で、木こりのような仕事をしていたこともあったそうです。私の兄弟は他に姉が二人いるのですが、私が末っ子で長男なので、自然と『せっかく父が作った会社なので、手伝おうかな』という想いになっていったのを覚えています」創業50周年の際には、タカラベルモントの吉川秀隆社長にも来てもらった。昭和38年にタカラベルモントの椅子といっしょに写った写真も見つかり、菊地社長は旧縁を懐かしく振り返った。

次世代に繋げる地域に密着した企業発展

菊地は現在、菊地社長を筆頭に、菊地社長の長男と次男、そして多くの社員によって発展を続けている。「今、私の孫が男で4人いるのですが、後継者がいて、会社が続けばつながっていくので、100年企業を目指したいと考えています。そのためにも、私と長男、次男の代でしっかりとした基盤作りをしたいですね」平成27年には、札幌駅前にセミナーなどを行なうスタジオをオープンした。「イベントをやればやるほど、たくさんのお客さんに興味を持っていただけていると感じます。これからも教育を通じて、北海道全域でサロンの皆さんにパワーアップしてもらえるような、地域密着の情報提供をしていきたいと考えています」サロンのお役立ちとなり、北海道の理美容やエステ、ネイル業界の活性化と発展に寄与して、確固たる地位を築くのが菊地の目指す姿だ。

また、菊地がタカラベルモントへ寄せる信頼と期待も大きい。「タカラさんはトータルに提案できるので、菊地としてはまずお客さんにタカラさんを勧めるスタンスでずっとやってきました。100周年を迎えることを考えると、タカラさんが業界の中でやってきた功績は見習うべきことが多くあります。素晴らしい質と量で、これからも今以上にいろんな分野で情報提供をしてほしいと思います。世界のタカラとして、世界中の情報を取り入れて、しっかり日本の理美容の発展に貢献していってほしいと期待しています。私たちに目指せるものを与えてくれて、我々ディーラーも活性化できるようなメーカーであってほしいと願っています。これからも良い関係を続けていきたいですね」

取材日:2017年5月24日

キーワード

Youtubeリンク