Engineering

創造性と独創性

独自の発想と理想を両輪に。
世界が認める、タカラベルモントのものづくり。

私たちが目指すのは、理美容、医療のプロが認める最良品質。
すべては、時代と共に多様化するプロフェッショナルニーズに応えるため、
最先端のAI技術から高度なシステム設計、繊細な匠の手仕事まで、
国内外のあらゆる技術の融合によって、独自の製品を生み出しています。

医療機器

世界のリアルを見つめ、具現化する。

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全世界をブレイクスルーする日本発ブランド。

世界的ヒットとなった前機種の後継機として、「欧州で勝てる製品」をスローガンに開発された全世界包括企画のデンタルユニット「EURUS ユーラス/BELVITA ベルヴィータ」。欧州、アジア、日本、アフリカをはじめ、国ごとに異なる医療レベルや要求に応える上で、最大のポイントは世界共通の最適解をどう導き出すかにありました。その指針となったのは、業界の先駆けとして世界進出を果たした先人たちによるネットワークと、それを礎とした全世界の医療ニーズを包括的にカバーするマーケティングデータ。衛生管理、機能性といった技術的課題を一つひとつクリアにしながら、国内外総力を挙げての開発が進められました。デザイン性についても、現地のトレンドや感性を活かしたデザイニングを実現。海外に駐在する技術設計者自らの目で調査を行い、現地スタッフとともに市場のリアルをとらえます。日本の技術を世界へ。世界の技術をまた日本へ。その進化のサイクルが、私たちの明日の技術へとつながっています。

医療機器

理美容機器

技術を融合し、独自性を創造する。

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肌の内側の表情筋へ働きかける、フェイシャル機器の開発。

「美しい笑顔をつくる」をテーマに開発されたフェイシャル機器「Core design コアデザイン」。開発当時、業界では肌の表面への施術がメインでしたが、当社では毛髪科学と皮膚科学などの研究過程から、肌の内側にある表情筋へアプローチするという新たな仮説に注目。「あたためる」「ほぐす」「引き締める」という3ステップの施術手順を提案し、これまで単体で使用していた複数の技術を1つの製品に融合。それぞれの機能の相乗的効果によって、プロフェッショナルニーズに応える性能を実現しました。また、機械的なアプローチだけでなく、「引き締め」段階における表情筋への通電性を向上させるため、長年の化粧品開発で培った技術を応用。施術箇所に塗布する薬剤として効果を最大限にする成分を配合し、皮膚科学分野の強みも合わせた当社独自の製品開発を行っています。機械設計、電気設計、さらには化粧品開発など、それぞれに専門性の高い技術者たちの知見と経験の融合によって、タカラベルモント製品の性能と価値は生み出されています。

理美容機器

技術開発

ハードとソフトの両面から、現場が求める価値を生み出す。

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歯科医院でのワークフローを想定した、X線パノラマ/CT撮影機器。

インプラント施術や矯正、予防歯科を目的としたスクリーニングなど、顎骨内の状況を把握するためのX線撮影への需要が高まる中、撮影時の被ばく線量や狭小空間での設置性といった従来課題を解決したのが、「BEL-X(ベルクロス)」です。省スペース設置に合わせた躯体やアームの設計、スムーズなオペレーションを実現する作動性によって、室内の3次元的空間の利用効率を大きく改善。被ばく線量をはじめ撮影時の負担軽減、撮影後の画像データのリアルタイム処理など、歯科医院内での理想的なワークフローをサポートするために開発された独自のシステムが機能しています。機構設計はもちろん、モーター制御アルゴリズムは振動やノイズを抑える高度なソフトウェア制御を実装。複数のマイコンで10個以上のアクチュエーターを分散協調制御し、撮影した高詳細画像は超並列演算を活用した特殊技術で処理しています。さらに装置本体、画像管理システムは、稼働状態を24時間365日モニタリングし、導入後もリモートメンテナンスによってサポート。「撮影装置」「サーバー」「クライアントアプリケーション」が一体となったレントゲン撮影システムによって、現場の声に応えています。

技術開発

基礎研究

最先端科学で、未来のシーズを探求する。

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iPS細胞の観点から、「老化」メカニズムに迫る。

「肌の老化」は人類にとって、永遠の課題。2015年から東京工業大学との産学共同研究に取り組んできました。その活動の中で、iPS細胞から作製した皮膚ケラチノサイト(表皮の9割を占める細胞)に対して放射線を照射し、擬似的な老化を再現しました。また、実際の皮膚に近い3D皮膚モデルを構築し、老化が皮膚に及ぼす影響を調べています。このiPS細胞由来ケラチノサイトを使ったDNA損傷応答解析に関する研究内容を世界で初めて論文として発表し、その結果、さまざまな分野から注目を集めました。本研究で得た成果をエイジングケアに有効な化粧品成分の評価などに活用し、製品への応用も進めています。タカラベルモントの製品や品質は、こうした地道な最先端研究が支えています。

生産技術

「デジタル」×「匠の技」で、最良品質を追求する。

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手仕事が支える、プロフェッショナルユースの信頼。

人の命や健康、美容に関わる製品提供を行う当社にとって、「信頼性」は何より重要です。確かな品質の製品をお客さまのもとにお届けする。その当たり前を支えているのが、QCDの追求をミッションとした、独自の生産技術です。特に、個々のプロフェッショナルのニーズに対応した受注生産や多品種少量生産を主軸とする当社では、生産性を意識した生産技術による自動化を進める一方で、熟練の職人(マイスター)の手作業を融合させ、お客さまの満足する品質をつくりだしています。究極まで追求した滑らかな油圧機構は当社の強みであり、この細部にまで行き届いた品質は磨き上げられた匠の技術と感覚により生み出され、世界中のお客さまに提供されています。現在はベトナムにも生産拠点を置き、ネットワーク拡大によって更なるグローバル競争力向上を目指しています。