【化粧品生産技術】研究開発と工場のパイプ役として製品を共に創り上げる!

世界中のお客さまにお使いいただいているタカラベルモントの化粧品。サロン専売品というカテゴリの当社製品において、 生産技術は品質とパフォーマンスを保つ大きな役割を担っています。今回は、そんな生産技術職として活躍するT社員にインタビューし、普段の仕事や今後の目標についてたっぷりお伺いいたしました!

Profile

Y.T

2018年入社。理工学研究科 応用科学専攻卒。
学生時代は医療分野に繋がるPCRの高速かつ高精度に検出できる技術を研究。もともと美容業界にも興味があり、美と健康のプロフェッショナルをお客様とする当社で多角的に貢献し続けたいと入社。
現在は、化粧品工場 製造部所属。趣味はカメラ、写真、旅行。

品質とパフォーマンスを保つべく
試行錯誤を重ねる日々

微生物試験の様子

- 具体的な仕事内容について教えてください。

『新たに生み出した製品を世に送り出せるようにすること』ーこれが化粧品工場の生産技術者である私の仕事です。


例えばスケールアップという仕事では、研究開発がビーカーで作り上げた製剤を工場で 同じ効果・品質の製品を大量生産できるように、その作り方を検討していきます。研究開発のビーカー試作と工場での生産では量や設備も大きく異なるので、原料の入れ方・入れる順番・混ぜ方・温度など…ちょっとした違いが大きな影響を与えることも多々あります。研究開発段階で問題をクリアしても、必ずしも工場生産で問題がないということにはならないですし、スケールアップに成功したかと思えば充填工程で異なる問題が発生する…ということもあります。
生産技術には苦労や困難な課題もありますが、それを乗り越えてこそ当社の高い製品力が維持できていると思い、自信をもって働いています。

また生産体制の課題抽出や改善、発生した問題の原因追及、新設備の検討等の幅広い仕事を行っており、製品品質やパフォーマンスの維持、作業者の安全性確保、生産性向上、環境への配慮など様々なことを考えながら日々奮闘しています!

- 1日の仕事スケジュールを教えてください。

工場内で試作の製作や各種試験を行っていることが多いですが、生産工程・分析方法の見直しなどのために外部業者と打合せすることもあります。

T社員のとある1日のスケジュール

- 職場や社風についてはどんな印象ですか?

当社は、少量多品種生産という点から自動化の機械ばかりに頼らず、人の手によるものづくりも大切にしています。そのため、繊細な手作業や感覚を求められる実に匠な仕事も存在します。
メンバー同士が積極的に意見を述べ合うことのできる環境も整っているため、若手でも自分の考えや想いを形にすることができ、いきいきと活躍・成長していける職場です。
私としては、この恵まれた環境を活かし、仕事だけでなく人としても成長し続けたいと思っています。

困難な課題を成し遂げ、
自信や力がつくことが大きなやりがい

品質管理部や製造部の社員と打合せをしながら仕事を進めていきます!

ー 一番やりがいを感じられた仕事は何ですか?

ある新製品のスケールアップ時の課題を解決し、安定的な生産を成功させたことです。

その製品は、研究開発時のビーカー試作では問題のなかった製剤でしたが、いざスケールアップを行うと大量のダマが発生してしまうという課題に直面しました。前述の通り、工場生産はビーカー試作とは異なり、製造する量や設備も異なり、発生した課題に対して考えられる要因も非常に多くありました。試作と分析試験を何度も何度も繰り返し、数多くある原因を1つ1つ追求していくのはとても大変でした。

最終的には原因特定ができ、課題をクリアするために冷却工程を調整することによってダマの発生はなくなり、ついにスケールアップに成功することができました!今では安定的に工場生産することができています。

生産技術には予想もしないような困難な課題もありますが、それを成し遂げると自信や力がつく仕事だと感じています。

ー 今お話しいただいたような、試行錯誤してやっと完成した製品が世の中に出る時は喜びもひとしおなのでは?

まさにその通りです!生産技術職である私は、研究開発と化粧品工場のパイプ役として新製品を共に創り上げ、その製品を世に出した時がこの仕事をやっていてよかった!と思える瞬間です。

試行錯誤して作製された製品が、実際に世に出てお客様が使ってくださっていること、またその製品のパンフレットやSNSなどを見ても、誰かに自慢話や苦労話をしたくなるほどに、やりがいや達成感を強く感じています。

周りを巻き込みながら共に成長し 、
工場の生産技術を強化していきたい!

― 今後の目標は?

まずは、化粧品工場の生産技術を私が主体となって強化していきたいです。

生産技術には、生産管理・品質管理・資材の購入・物流など、多岐に渡る仕事の知識や研究開発の処方知識が必要です。これからも様々な人や業務に関わりながら経験と知識を養っていき、化粧品工場の生産技術を強化していきます。そのためにも独りよがりにならず、上司・先輩・後輩関わらず周りを巻き込みながら共に成長し続けていきたいと思います。そしてゆくゆくは工場全体の知識を備え、組織を回せる人材へと成長したいです!

- さいごに、就職活動をする学生の方へメッセージをお願いします。

一度自分を見つめなおし、本当に自分が一番“何をしたい”のかを考えることが大切です。その“何か”をどんな形で実現できるのか、どんな環境で叶えることができるのか、しっかりと将来をイメージしてください。

就職活動はもちろん、残り少ない学生という時間にも、悔いを残さず存分にチャレンジしてください!

― ありがとうございました!

普段から化粧品工場内をまわりながら積極的にコミュニケーションをとり、研究開発部・品質管理部・製造部など周囲の社員からの信頼も厚いTさん。こちらのインタビューにも丁寧にお答えいただきました!
皆さまもタカラベルモントのものづくりを支える仕事についてイメージしていただけましたでしょうか。

次回もどうぞお楽しみに!

profile

新卒採用担当

タカラベルモントの採用・社員教育を担当する人事教育部。
インターンシップ・採用面接等で接する人事のメンバーは総勢10名ほど。新設されたこのオウンドメディアで、これまでなかなかお見せできなかったタカラベルモントの”生”情報についてお伝えしていきたいと思います!